小児・矯正歯科

小児歯科

Pediatric dentistry

生後6ヶ月くらいから生え始める乳歯は、永久歯に比べ歯の表面のエナメル質が薄く、柔らかいのでむし歯になりやすいうえ進行が速いといわれています。
「乳歯は生え替わるから」とむし歯を放っておいてはいけません。乳歯は丈夫な永久歯が生えるための準備の役割や、永久歯を正しい位置に導くといった役割があります。その他にも、あごの骨の成長や知能の発達、正常な噛み合わせにも影響を与えます。

また、永久歯の生えたての時期は、酸に対する抵抗力が弱くむし歯になりやすい時期です。
いつまでも健康な歯でいるためには、小さい頃からの正しいケアと定期的なチェックがとても大切です。
そのため、当院では歯医者が苦手なお子様には、まず歯科医院に慣れていただくところから始めています。無理やり治療を行うのではなく、お子様が自主的に治療に臨めるよう様々な工夫を行っております。

むし歯になりにくい歯へ

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態で、むし歯菌はいないと言われています。しかし、むし歯菌を持っている周囲の人たち(主に家族)の唾液から、お口のスキンシップなどを通じてむし歯菌が移り、お子様も感染してしまうのです。
一番むし歯になりやすいのは、『感染の窓』と言われる3歳頃までの時期です。
この期間に、お子様と同じ箸やスプーンを共有しない、噛み与えをしない等のお口のスキンシップを控えることで、成長した時のむし歯の本数を少なくすることができます。
また14~15歳までのむし歯になりやすい未発達な歯を守るために、当院では食習慣の指導や歯磨き指導、噛み合わせや歯並びなどを含め、むし歯になりにくい健康な状態を維持できるようにサポートいたします。

お子様の歯の健康のために意識すべき点

  • 甘いおやつから歯にやさしいキシリトールなどが入ったお菓子に変える
  • よく噛んで食べさせる
  • 食べ終わった後はすぐに歯磨きをする
  • 間食は回数、時間を決めて食べる(だらだら食べはむし歯のリスクを高めます)
  • 仕上げ磨きは、歯が生え揃う10歳頃まで

むし歯の予防

歯磨き指導

1.歯磨き指導

ブラッシングは、むし歯予防の基本です。
むし歯を防ぐために効果的なブラッシング法をお子様が歯磨きを好きになるように楽しみながら、また親御様の仕上げ磨きのコツも歯科衛生士が丁寧に指導していきます。

フッ素塗布

2.フッ素塗布

生えてきたばかりの永久歯は、むし歯になりやすく、しかも急激に進行します。
むし歯の予防と歯質の強化のために、フッ素を歯の表面にコーティングします。
フッ素の効果は、お子様のお口の中の状態によってさまざまです。
フッ素の塗布は歯の生える本数を基準に3ヶ月毎、年に4回を目安とし、医院でのケアを受けることをお勧めします。
またご家庭でのフッ素洗口剤やフッ素入り歯磨き粉を、医院でのケアと並行されるとより効果的です。

シーラント

3.シーラント

お子様の歯、特に奥歯の溝は複雑な形をしているので、なかなか歯ブラシの毛先が入りません。
そのため汚れが溜りやすくむし歯が発生することもあります。
細かい溝を歯科用の薄いプラスチックでふさいでむし歯を予防するのがシーラントです。
シーラントは、生えたばかりの奥歯(6~7歳頃や11~13歳頃)の予防に有効です。

キシリトール

4.キシリトール

キシリトールを積極的に摂取すると、お口の中のむし歯菌が減って、むし歯予防の一環になります。
キシリトールは、むし歯菌の餌とならず、むし歯の原因となる酸が出ないので歯の再石灰化を高めてくれる効果があります。

矯正歯科

Orthodontics

矯正歯科とは、一般的には悪い歯並びをきれいに治す治療のことをいいます。
歯並びの美容的な改善をするだけではなく、発音障害を改善すること、前歯で食べ物をしっかりとかみ切ることや奥歯で食べ物を噛み砕くこと、全身とかみ合わせのバランスを調整すること、歯のガタツキをなくすことにより歯の清掃性を良くして、歯の寿命を延ばすという予防的な効果も持ち合わせています。さらに、成長期のお子様には、顎、顔の適切な成長発育を促す効果もあります。

通常、歯科矯正治療は長い期間を要します。
その治療期間中、患者様に安心して矯正治療を受けていただくため、当院では事前にしっかりとカウンセリングを行い、お悩みに寄り添える治療方針をご提案いたします。

子どもの矯正(小児矯正)

子どもの矯正(小児矯正)は、きれいに歯が生えるスペースを作るためにあごの骨のバランスや大きさを整える「1期治療(骨格矯正)」と、永久歯が生えそろってから歯の位置を整える「2期治療(歯列矯正)」の2段階からなります。

1.第1期治療
乳歯と永久歯が混じった時期の治療で、主に成長を利用した治療を行ないます。(6~10歳)
2.第2期治療
歯の1本1本に装置をつけ、歯の根までコントロールして最終的な咬み合わせを作ります。

お子様の出っ歯や受け口、また常に口を開けている、といった様子が見られる場合には小児矯正をご検討いただくことをおすすめいたします。

大人の矯正(成人矯正)

永久歯に生えそろった方を対象とするのが成人矯正です。近年、治療技術の進歩により、矯正治療に年齢は関係なくなり、患者様のライフスタイルに合わせてさまざまな治療法が選択できるようになりました。

不正咬合の種類

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上の歯が前面に傾斜して生えている状態です。または下の歯全体が後ろに位置することでも出っ歯に見えます。この状態だと前歯でくちびるを切ってしまったり、顔を強打したときに歯が折れやすくなります。

下顎前突(がかくぜんとつ)

下顎前突(がかくぜんとつ)

出っ歯とは逆に、上の歯より下の歯が前面に出ている状態です。上の顎が小さい、もしくは下の顎が大きいことで起こります。うまく食べ物が噛めなかったり、滑舌が悪くなる歯並びです。

開咬(かいこう)

開咬(かいこう)

噛んでいても前歯がかみ合っていない状態のことです。発音が悪くなったり、前歯でものを噛み切ることが難しくなります。舌の癖や指をしゃぶる癖が原因で起こることがあります。

叢生(そうせい)

叢生(そうせい)

歯がでこぼこに並んでいる状態のことをいいます。この状態は歯磨きのときにブラシがしっかりと届きにくく歯垢が残りやすいため、むし歯や歯周病の原因になります。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合(かがいこうごう)

上の歯が下の歯を覆ってしまうほど深く噛んでいる状態をいいます。下の歯が上の歯茎を刺激することで口内炎ができたり、前歯が乾くことでむし歯の原因にもなります。

上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)

上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)

上顎・下顎ともに前に突き出ている状態をいいます。

交叉咬合(こうさこうごう)

交叉咬合(こうさこうごう)

上下の噛み合わせが横にずれている状態をいいます。左右の顎に成長の差が出ることにより顔が歪んでしまう場合があります。

空隙歯列(くうげきしれつ)

空隙歯列(くうげきしれつ)

歯と歯の間に隙間ができている状態です。これは顎の骨の大きさに対して歯が小さく生えてしまうことが原因です。隙間があると食べ物が詰まりやすくなり、むし歯や歯周病の原因になります。また隙間から息漏れが生じるのでサ行・タ行・ラ行の発音が悪くなります。

矯正装置の種類

マルチブラケット

マルチブラケット

矯正歯科治療に一番良く使用されているブラケット(ワイヤーの留め金)を歯の表面につける装置です。

リンガルブラケット

リンガルブラケット

歯の裏側に装着するため、装置を表に見せずに治療が行える矯正装置です。目立ちにくいため、成人の矯正が増えるにつれて需要が高まっています。表に装着するブラケットよりも価格は比較的高く、装置の調整には時間がかかります。

床矯正

床矯正

床矯正とは、床(しょう)と呼ばれるプレート状の装置を使い、装置についたネジを段階的に絞めていくことで歯列の幅を広げていく方法です。歯列を広げて整えるので抜歯をする必要がなく、装置は取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。特に顎が成長段階の子どもの矯正に適しています。

インビザライン

インビザライン

透明なマウスピースタイプの矯正装置です。
ブラケットやワイヤーを使用しないため、付けているのがほとんどわかりません。マウスピースを2週間ごとに新しいものに付け替えていくことで歯並びを改善していきます。